
ロッタ
@rotta_yomu
2026年9月2日
語るに足る、ささやかな人生
駒沢敏器
読み終わった
「語るべき内容と信念を人生に持ち、それでいて声の大きな人物はひとりもいなかった。大きな成功よりも小さな平和を、虚栄よりも確実な幸福を」
すごくすごくよかった...!ショートストーリーのような、アメリカのスモールタウンで出会った人びとの記録。著者が見た彼らの姿と言葉が書かれているだけ。結論なんてない。想像の余白をたっぷりと残して、次のスモールタウンへと向かっていく。センセーショナルさも奇抜さもなく、それ以上でも以下でもない、ちょうどいい温度のある文章がとても詩的だった。
大きな身体で善良そうな笑顔を浮かべ、いつだって自分たちを無邪気に信じきっている。わたしがそう思っていた「強いアメリカ」は、アメリカの一部なのかもしれない。どの姿も本当で、アメリカにはいろんな顔がある。いま読んでいるスタインベックの小説も、最近観たアメリカ映画も、この本を読んでいなかったら、興味を持つこともなく、きっと知らずに通り過ぎていた...!
悲しみと幸福は、たぶん同時に存在する。2026年、いまのスモールタウンで暮らす人びとの記録も読んでみたい。(そんな本あるかな...?)










