
よろこびイサンディ
@yorocobi_isandy
2026年9月20日

読んでる
明治生まれの京大教授による著作が本書だ。
本書で「蒙古」と言っているのは、言わずもがな、現在のモンゴルのことだ。
その地のアイデンティティとなっている遊牧の、その発生について、生態学の観点から記述されている。
牛や馬、羊、と言った動物が、原初的にどのような流れで家畜となったのか。
想像するに現在においては、その手の推論の手掛かりとなるのは遺伝子研究であろう。
本書においては、「遺伝子」の言葉は出てこない。
それが故に、どこか哲学的な思索と近接している感覚を受ける。
科学技術の介在が少ない、哲学に近接しているように見える生態学は、とても芳醇な香りを放つ。
100ページ余りを読み終えたが、戦時下に記載されている文章も多い。
その時代的背景を演繹しつつ読むことも、本書を読み進める上での楽しみの一つだ。
この休みの間に読み終えることができれば、順調な読書である。