
ルイージさん
@S_Luigi
2026年9月20日
このあたりの人たち
川上弘美
読み終わった
『このあたりの人たち』は、日常の町を舞台にしながら、現実と非現実の境界が曖昧になっていく不思議な短編集です。
登場する出来事はどこか奇妙なのに、登場人物たちはそれを特別なこととして扱わず、淡々と日常を過ごしています。そのため、現実の町に少しだけ異世界が重なっているような感覚があります。
特に「スナック愛」は、どんな時にも町の中に現れる存在として、まるで御神木のように人々を見守り、町の記憶をつないでいるように感じました。
全体を通して、明確な答えを求めるというより、不思議な出来事をそのまま受け入れることで、身近な日常にも見えないものや奇妙なつながりが存在しているのだと感じさせられる作品でした。