このあたりの人たち

58件の記録
- ゆいちゃん@yui__arm2025年7月21日読み終わった感想@ 自宅ずっと不穏でずっと怖くて、でもずっとちょっと可笑しい、不思議な物語。 川上弘美節を浴びた〜。たまに摂取したくなるこの感じ。ふわふわしたいときに読む。読むタイミングによって感情が変わりそうな本。
- イナガキカズトシ@romantist7212025年7月21日読み終わった腹抱えて笑うわけでなく可笑しい。震え上がる怖さなどないけど怖い。普通にみんな暮らしてるのに変。みんな変だけど人間らしく、あり得ないことなんてないんだと感じる。 登場人物が紹介されて、その登場人物が別の物語で登場した時に、その登場人物の特性が維持されている時の嬉しさ。特にかなえちゃんのお姉さんが好きだった。かなえちゃんのお姉さんが初めて登場した時、語り手のわたしにかなえちゃんに内緒でひっそりと見せてくる箱に入った人形ののうみそ。少し汚れてるなど絶妙な質感を伴っていて怖かった。そして彼女のその後はイタコになったり、銀行主催の運動会でエアライフルの一位になったり、変な臭いものを山で拾って共に長い間生活したり、その変な臭いものが地球に衝突する隕石食い止めて銅像が建てられたり、とても素敵な一生を送ることになる。それを見てる私とは一体誰なんだ!
- とくとく@toke_ito2025年6月11日読み終わったなんか怖かったな ずっと君の悪い感じが続いていて、 でも大きなオチを期待するとそうでもない ずっと変わらぬ温度感 最初はよくわからなくて、中盤もよくわからず、段々このあたりの人たちって感覚がわかるような気がしてきて、最後はやっぱりよくわからない これ、解説もしっかり読んだ方がいい ずっとふわっと頭にあった違和感を、解説で語ってくれている 多分踏まえてもう一度読むともっと面白い
- ハチ@n2e_____mrch2025年6月8日読み終わった現実にはないけど世界のどこかにはありそうな 絶妙なリアルさで何とも言えない つながりがありそうでなさそうな短編集で 本当にただこのあたりの生活をのぞき見してるような不思議な感覚
- TOMOCK@To_mock2025年5月19日読んでる川上弘美さんの「神様」に20代前半に出会って、「わたしが読みたかった物語はこれだ!多分わたしが絵の中でやりたいこともこれなんだろう」と思っていたのですが、20年以上経って、しばらく川上さんから離れていました。ゆったりした心がない時に、川上さんは訪れてくれません。(読んでも目と心が滑る)最近なんか読めそうって思って、この本から入ってみました。ああ、川上弘美さんの文だ、、、って気持ちで読んでます。少し不穏なのに、なんだか切なくてもの寂しくて。短い文が少しずつわたしの中に入ってきます。
- そめ@s_o_m_e2025年5月8日読み終わったKindle何を読まされてるんだ?と思いながら読み終わった。 面白かったけど、どう面白いのかを説明できる語彙パワーが自分の中にはないことを実感する本だった。
- 𝘀𝘂𝗸𝗶𝗺𝗮@ssskkm2025年4月30日読み終わった@ 自宅断片的だけど連続する掴み所のない夢を見ていたかのような後味が残る掌編小説。 不穏で生温い質感が堪らなく癖になる。 軽快なスキップを踏むように何度も空間ごと時間が伸縮する為、体感的にも疲労感的にも掌編以上の長さ、時間の濃さを感じる。 脳内で想像はできるものの現実味を帯びることはなく、透明な布がするりと通り抜けていくような不気味な感覚に陥るが、世界観を全身で感じることができたような不思議な一体感が得られた。 夢の中でもしようと思わない、バカバカしくてしかし倫理的に現実では決してできないようなことを実践し、達成したかのような高揚感にも似た限りなく薄い幸福感が読後に纏わり付く。
- ヒソノソ@hisonoso2025年4月12日読み終わった京都駅で不審物が発見され、2時間近く遅れて富山に向かっている。臨時のつるぎに乗って、車窓の桜を見たり、文庫を読んだり。 桜の咲くころは異界が近づく気がして、このへんてこな世界も近い気がして、永遠にこの時間が続いたらどうしようと、こわいようなきもちになる