まこ
@makoasai0635
・本=インテリアという概念は円本の全集ブームが生み出した、そのターゲットとなったのは労働者階級との格差をつけて教養があることをアピールして労働者階級との差を見せつけたい新中級階層、さらにサブスク制度が導入されたことでその普及を後押しした
まこ
@makoasai0635
全集はサラリーマン家庭であまり読まれなかったが、代わりにその子どもたちが読んで教養を身につけた。古本として出回ったのちに農村で読まれることもあった。本という寿命の長いメディアだからこそ、元々の持ち主以外の人々にさまざまな読書体験をもたらした。
まこ
@makoasai0635
平成に入ってから心理テストが流行ったのは社会不安から個人の内面に目を向けられるようになったから。そして断捨離や自己啓発本が流行ったのは、自分ではコントロールできないもの(社会)からできるもの(家や個人の感情)に目が向けられるようになったから。
読書はコントロールできないもの(ノイズ)として位置付けられ、遠ざけられつつある。その代わりにできるものとしてスマホゲームが浸透してきた。
このことから流行や趣味趣向は常に社会情勢や経済不安と結びついている。私が今ハマってるものも好きなものも、時代の影響を大きく受けているのだろう。
まこ
@makoasai0635
2000年代に入ってゆとり教育で個性重視する風潮が高まったことで、労働によって自己実現を図る人々が増加。長時間労働が深刻化した。
またインターネットの普及によって、欲しい情報を瞬時に手に入るようになった。
労働によって読書をする余暇がなくなっただけでなく、インターネットによって偶然の出会いに満ちた読書は遠ざけられるようになった。
まこ
@makoasai0635
読了!明治から現代までの労働と読書習慣の系譜を追って、なぜ現代では本を読む余裕がなくなっている人が増えているのか分析。自分に染み付いている読書習慣や感覚が、これまで受けた教育や社会による刷り込みであると気付かされた。
最後の提案は「それができたらいいよね」と棒読みで相槌を打つ程度。でもやはり働きながらも読書することを手放したくないと思う。そのための薄い光を示してくれた。
論文調の中に軽いツッコミが入れてあって軽い息抜きになった。