
永倉あんず
@Anzngkr
2026年9月21日
くますけと一緒に
新井素子
読み終わった
地の文の癖が強くて慣れるまで苦労した。
句読点の付け方、てにをはの省き方もかなり苦手なたぐい。
さて、中身はしっかり苦しい毒親ものだった。
自分がその場に居ないが聞こえるような場所で、両親が自分のことを悪く言っていた様子は自分にも経験がある。
親から離れて10年以上、30代になっても成美と似たような夢(面と向かって莫迦にされ罵られるが、声が出ないか相手に声が届かない)を見て、悲鳴こそ上げないが息を荒らげて起きることが多々あるのでかなり辛い気持ちになった。
裕子さんが強く何度も言い聞かせた、『子供は親を嫌ったっていい』という言葉が本作の一番強いテーマだったように見えたが、あとがきを読むにぬいぐるみが主軸らしい。
私は機能不全家族の育ちで、30年近く一緒にいるくじらのぬいぐるみを今も自宅に連れている。
わたしのくじらには"くじら"という名前しかついていないし、声を聞いたこともないし、成美ほど丁重に扱ってもいなければ連れ回すこともないが、前述も込みで重なる部分を多く見(それはそれとして、成美自身は幼すぎるとも思った)、うちのくじらももしかして声をかけてくれていたりしたのだろうか、だとしたら聞いてあげなくてすまないね、などと思った。


