
itshin
@it_shine
2026年9月21日
地球にちりばめられて
多和田葉子
読み終わった
人と人が繋がって、行動を共にしていくのが不思議だけど、面白い。何で惹かれあっていくのか、でも、そのことに妙な説得力がある。それは、国が無くなった、ということがあるのかもしれない(だから、私には想像がつかないのかもしれない)。想像はつかないのだけど、説得力を失っていないのが妙だ。
人と人の繋がりなのだ。関わっていくということだ。それはどんな未来でも、過去でも、人間を人間たらしめているものなのかもしれない。言語も、そう。この小説では言葉とか、言語とか、がキーになっているように思えるけれど、それが繋いでいるのは、人と人なのだ。そのことについて熱くなりたいのだけど、それを抑える、冷めている自分もいる。そっちに行って仕舞えばいい、と思いつつ、続きを読む。楽しみです。
> 「慣れる」というのはゆるい言葉だけれど、慣れから引き離されそうになったときに、人は自分の中にいつの間にか感情の大木が育ってしまっていることに気づく。(p118)
>
> むしろ母語なんてどうでもよくなってきて、ナヌークという一人の独特の発音生物の存在が、わたしという独特の発音生物と出逢ったという事実の方がずっと重要なのだという気がしてきた。(p287)
>
> 「やりたいことっていう言い方、なつかしくないですか? 独特の言い方ですよね。これをヨーロッパの言葉に文字通りに翻訳することは簡単だけれど、でも、それとは違うなって気がするんです。ヤリタイコトって自我って意味で使われていませんでしたか。自分は何者なのか、という問いに答えるのは難しいけれど、自分のやりたいことが見つかれば、人生の答えが出たみたいな気になる。やりたいことが分からない人間は、とんでもない道に迷い込んでしまうんじゃないかって周りも心配したりして。親とか友達とかに若い頃、おまえのやりたいことは何なんだ、とか訊かれたこと、あるんじゃないですか?」(p301)
>








