
Ayako
@aya_rb
2026年9月21日
幽冥の岸 十二国記
小野不由美
読み終わった
20代の頃に初めてこのシリーズを読んだ時とは、受け止め方がずいぶん変わった気がする。
天が王にふさわしい人物を選ぶなんて、知名度やなんとなくの印象で選ばれちゃう選挙よりよっぽどいいじゃん、なんて昔は呑気に思っていたけど、そんな単純なことじゃない。運命というものの過酷さ、資質とは何か、政によって民が翻弄されていくさまやマイノリティの不遇、ひとたび戦乱の世になれば、いかに人の命が軽いものになるか。
大義という名目のもとに、人が簡単に死んでいく。出自によっての差別、戦場になった国を捨てるということは、寄る辺を失うということで、命はあっても差別を受けながら歯を食いしばって生きることになる。
王を持たない生き方の自由と過酷さ。
シリーズ全部を読み返したいけどなかなかボリュームがあるので、少なくとも前作をもう一度読み直したい。




