Unununium "黒牢城" 2026年9月21日

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@Unununium_111
2026年9月21日
黒牢城
黒牢城
米澤穂信
重厚な戦国ミステリー作品! 織田信長に謀叛を起こし有岡城で籠城戦をする荒木村重。城内で奇怪な事件が多発する中で、土牢に捕らえた黒田官兵衛を安楽椅子探偵よろしく相談を行い事件を解決していくストーリー。 各事件も面白いが、対織田信長との籠城戦という大きな流れの中で事件の因果が絡みあっていく様にドキドキした。 あまり日本史には詳しくなかったため、史実の流れを理解できたのも楽しかったし、文体が戦国時代の表現のため「払暁」など新しい言葉に触れれたのも知的好奇心が満たされる体験だった。 個人的には主人公の村重にあまり強く感情移入できず、黒田官兵衛寄りの視点で読んでしまった。 初版ではラスト付近のP439に誤植があり、一瞬訳が分からなくなる箇所があるので注意。 【以下、ネタバレ含む】 黒田官兵衛が松寿丸を想い子守唄を歌っているところで涙がでた。やはり子を想う親の気持ちは今の自分が最も共感できる部分のため、官兵衛に共感してしまう。同じ立場だったら自分も村重に「武士として死なせない死」を与えてやりたいと思う。 ラストで松寿丸と再開できた所で清々しい気分になったと同時に、命を賭して松寿丸を守ってくれた竹中半兵衛についてもっと知りたいと思った。 また第二章で茶の湯の描写があり、個人的に凄く興味深かったため、この時代の茶の湯について知れる本も読んでみたい。
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