帯に冷める "一九八四年(新訳版)" 1900年1月1日

一九八四年(新訳版)
一九八四年(新訳版)
ジョージ・オーウェル,
高橋和久
20世紀を代表する紛れもない傑作の1つ。オーウェルの平和への意志が、全体主義が拡がりつつある現代のわれわれに強く問いかけてくる。 歴史が葬られれば、作られた話はもはや真実になり、本当かと疑うことは意味をなさなくなる。現実と呼べるのがそれだけになるのだから。言論や思想の選択肢が奪われれば、心ある個人などなくなる。どんな考えや思いも言葉にしなければ存在したことにならないのだから。 われわれの現実が「党」の思うがままになる日も遠くないとすら思える。だがオーウェルはそんな未来を決して望まないだろう。『1984年』の世界がフィクションにするという意志を、全体主義を批判する心を、われわれはわれわれ自身の手で絶えず立ち上げ続けねばならないのである。
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