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帯に冷める
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まだ見たことない世界を知りたい SF・ミステリーをいろいろ読みたい 社会の規範に揺さぶりをかける作品が好み 大学院生
  • 2026年10月6日
    BUTTER
    BUTTER
  • 2026年9月22日
    産む、産まない、産めない (講談社文庫)
    家族のかたちは1つではない。人の数だけ家族のかたちがある。そのうえ、そのかたちは他人にはもちろん、当の本人たちにも直ちに気づくことのできるものでもない。 ようやく気づいたそのかたちはただありのまま受け止められるべきものなのだろう。 誰かと生きていくのは一筋縄ではいかないが、その生き方のどれもを肯定したい、そのような作品だったと思う。
  • 2026年9月21日
    産む、産まない、産めない (講談社文庫)
    結婚・妊娠・出産・不妊をテーマにした短編集。五話目まで読み進めたが、この話が一番胸に迫るものがあった。死産をテーマに、主人公女性の細かな心の揺れ動きが描かれている。 その他の話も繊細な筆致で、女性の孤独や葛藤が描き出されている。自分の命と他者の命、これが切り離せない状況が身近に溢れており、聞き届けられない数多くの女性の沈黙の上に危うく成立させてきたのだと思わずにいられない。 ただ全ての話が苦しい現状の提示にとどまるのではなく、それを踏まえて少し前を向いて生きるところまで照らし出されている。 残りの話も楽しみ。
  • 2026年9月21日
  • 2026年9月21日
    江戸川乱歩傑作選
    久しぶりに人間椅子を読み返したくなり、本棚から手に取った。あの人に近づきたい、自分のことを知ってもらいたいという人間の欲求の不気味さが作品の根底をなしている。人間というものの心が不気味であり、それを乱歩が的確に取り出すからこそ、あの生暖かい気持悪さに触れられるのである。
  • 2026年9月21日
    地球星人
    地球星人
    人間・個人とは何なのか、それらがどれ程社会的な規範や倫理によって規定されているのかを炙り出す傑作。社会からの要求と、一個人として信念との葛藤を通じて、主人公たちが自分の信念を徹底した先に至る地点は、もともと彼らが求めていた自由な「生き方」だったのだろうか? 個人として人間として生きていくということは、自分でどれほどか社会を引き受けることによってのみ成立するものなのだろう。私はラストは皮肉な結末だったと思う。人によってはハッピーエンドと感じるかもしれない。 後半の展開の加速に、ページを捲る手が止まらなかった。文体は読みやすいが、性犯罪等の刺激的な描写もある。これから読まれる方は念頭においてほしい。しかし、そうした描写も、われわれのもつ倫理の境界に揺さぶりをかける不可欠な要素であり、なんとか最後まで読み抜いて頂きたい。
  • 2026年9月21日
    新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
    「ミステリー小説 おすすめ」で調べると、必ずといっていいほど名前の挙がる本書。どんでん返しのラストで有名でハードルを高くして臨んだが、見事に作者の描写に騙された。自分は結構エログロ耐性があったのか最後まですんなり読めたが、これは作者の構成の技量に由るところが大きいと思う。裏テーマとして、他者への依存と愛、人が生きていく脆さや危うさが描かれていると感じた。
  • 1900年1月1日
    一九八四年(新訳版)
    一九八四年(新訳版)
    20世紀を代表する紛れもない傑作の1つ。オーウェルの平和への意志が、全体主義が拡がりつつある現代のわれわれに強く問いかけてくる。 歴史が葬られれば、作られた話はもはや真実になり、本当かと疑うことは意味をなさなくなる。現実と呼べるのがそれだけになるのだから。言論や思想の選択肢が奪われれば、心ある個人などなくなる。どんな考えや思いも言葉にしなければ存在したことにならないのだから。 われわれの現実が「党」の思うがままになる日も遠くないとすら思える。だがオーウェルはそんな未来を決して望まないだろう。『1984年』の世界がフィクションにするという意志を、全体主義を批判する心を、われわれはわれわれ自身の手で絶えず立ち上げ続けねばならないのである。
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