和月 "森のバカンス" 2026年9月21日

和月
和月
@wanotsuki
2026年9月21日
森のバカンス
著者の森での生活を綴る日記風エッセイ。 『針と糸』を読んで以来のエッセイ集で、日常風景が大きく変わっていてびっくり。 ベルリンでの生活とは異なるが、森もある種別世界のように感じる。本当に現代日本なのでしょうか?と問いかけたくなる程、異国情緒溢れる空気が漂っていた。 小川糸さんの眼差しで描かれる森は、自然の美しさで溢れていて、生きる活力に満ちている。そして何より、四季の彩りが豊か! 一日は長く単調なのにいつの間にか月日が過ぎ去っている現代社会とは、時間の流れが全く違う気がする。あっという間に一日が終わるのに、季節の移ろいをしっかりと体感する日々。こんな風に地に足をつけた毎日を送りたい、と純粋に憧れる。その反面、今の私が森の生活に飛び込んだとしても、足りない物や苦労する部分に目を向けてしまうかもしれないとも感じた。 私が私なりの言葉や視点で、毎日の見逃してしまいそうな小さな幸せを積み重ねて、自分で選んだ暮らしを大切にすること。 苦しみや悲しみにで遭遇した時、「そういうこともある」とどうにか乗り越えてまた歩き出すこと。 その延長線上に、小川さんが抱いているような充足感があるのかもしれない。 本書を読んで、背中を押してもらえたように感じた。
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