705 "けんぐゎい" 2026年9月16日

705
705
@naschoko
2026年9月16日
けんぐゎい
けんぐゎい
朝倉かすみ
疱瘡を患い全身に痘痕の残るふゆ。利発なふゆは手習い所の手伝いをするが、師匠の養子の宗三郎に手籠めにされ子を孕む。現人神と崇められる女性産医との出会いを機にふゆの人生は変わっていく。 いまいち感想がまとまらないので一旦そのまま置いておく。 面白かったようなそうでもないような。ただエネルギーに満ちた作品だと思う。作中で描かれる生と性、世間の物差しで測られて勝手に「圏外」に置かれた者たちのどろどろとした怒りや憤りは生々しいと感じるほど。講談のような独特の語り口と相まってインパクト大。 舞台は江戸時代だがあまり時代小説っぽくはない印象。ユニコーンの描写があったりファンタジックな一面も。 ジェンダー視点で見ると「圏外とされ男性からの暴力に晒されてきた女性たちが自らの居場所を掴む話」と言えそう。ただ、宗三郎のラストはさすがに善しとはできない。あれを善しとすると「怪物」になってしまう気がしてまだ読み込みきれていない。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved