
菜穂
@mblaq_0825
2026年9月17日
声の網
星新一,
角川書店装丁室
読み終わった
本のある暮らし
積読家
50年以上前に書かれた星新一さんの「声の網」を読んで、いちばん驚いたのは、その古さをまったく感じなかったこと。
電話ですべてがつながり、人々の生活が便利になっていく一方で、少しずつ人間の思考や意思までもが奪われていく。
「人間は、うまれつきの脳だけではたりなくなってしまったのだ。いや、たりなくなったのは、脳の能力を使いこなそうという意欲のほうなのかもしれない。」
この言葉に、私はギクリとしました。
検索すれば答えが出て、AIに尋ねればすぐに返事がくる。便利さに慣れるほど、「自分で考える」ことを手放してはいないだろうか。
ユートピアにもディストピアにも見える世界の中に、現代の私たちへの問いが静かに潜んでいる。
久しぶりの星新一ワールド、面白さと同時に、少しゾクリとする読書でした。


