
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2026年9月22日
読んでる
モリスにとって国民国家とは、相互に「軋轢」を抱えている「家族」や「種族」(=民族)を「無理矢理」「国民」なるものに「まとめ」ることによって構成される「人工的で機械的な集団」にすぎない。そしてそのうえで、「愛国心」という「おろかしく妬み深い偏見」を「かきたてる」ことで、他の国家への敵愾心をあおり、そのことによっていっそう「愛国心」を強化することによって、差異のなかからかろうじて同一性(ルビ:アイデンティティ)を創造し維持している「集団」にすぎない。(p.193)
モリスが見ていたのは「帝国主義的国家どうしの苛烈な戦争としての第一次世界大戦を準備していた一九世紀末」(同上)だが、こうして歴史は繰り返されている。
