
やん
@grilledyangyang
2024年1月3日

聖書、コーラン、仏典
中村圭志
読み終わった
かつて読んだ
序章で宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を「主の祈りの仏教版」と紹介する掴みに持っていかれた。
各宗教の対比や類似点の喩え方も分かりやすくて面白い。他の著作も読んでみたくなった。
経典の成立や内容を、それぞれ簡潔に説明してくれるので、宗教の入門・おさらいとして最適な一冊。
全体の配分としては、アブラハムの宗教と小乗・大乗仏教で5:4と大部分を占め、残りをヒンドゥー教、儒教・道教、神道などを併せて1といったところか。
仏教が充実している印象があるが、それは私が仏教の各宗派に知見がないから、詳しく感じているだけなのかもしれない。
逆に、アブラハムの宗教が120ページの内、コーランが20ページくらいしかないのはなんで?
ユダヤ教の戒律の一部について「合理性はまったくない」とかなり塩対応。習俗の成立について考察してくれたらな、と思うが、コーランからトーラーまで手を広げたら、それこそ紙面がいくらあっても足りないか。
コーランで興味深かったのは、キリスト教と比較するなら、聖書に相当するものは神の言葉を伝えるムハンマドであり、キリストに相当するのは神の言葉そのものであるコーラン、という見方があるということ。なるほど。
あと、面白ポイント。著者によれば、
「神道は個人主義ではなく、共同体主義である。...罪はいわば共同体の連帯責任であり、罪を運び出すのも複数の神々の連携プレーである」
な、なるほどなぁ〜
