
ヨムヨム
@psykhee
2026年9月22日

ハーモニー
伊藤計劃
読み終わった
再読
@ 自宅
久しぶりに再読。毎回新たな発見があるし、印象もちょっとずつ変わっていくのが面白い。
<harmony:understand>
人間を含め全ての生物は本来、身体・肉体の存続と次世代へのつなぎを目的として動いており、
「意思」や「意識」は必須ではない。たまたまそういった形質を持つ個体が生存する確率が高かったために多くの個体がそういった機能を持つに至った。むしろそうした機能を持つ個体が占める割合が増えていったという考え。
個人的に、これがとても納得できるというか、人間の持つ精神性だけを崇めることなく、この世界の理解と記述としてものすごくしっくりきた。
その中で意思や意識のない世界、恍惚だけがある世界ってどんな感じなのだろうか。
<confusion>
ハーモニーの世界というのは一見優しいし、誰にとっても「良いもの」であるがゆえに、それに対して人間性を発露する隙間のなさに閉口してしまうが、じゃあその人間性というのが人間という種にとってネガティブなのであればそれは発露する機会をむしろ奪うべきなのでは?とまさに作中の登場人物たちのように考えてしまう。
</confusion>
そして、病床において「病になること」をこのように客観視し、物語として組み上げた伊藤計劃は本当にすごい。
今後何度も読み返したい。
</harmony>
ハレルヤ。
