クジラ "水車小屋のネネ【毎日文庫】" 2026年9月22日

クジラ
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@need_a_nap
2026年9月22日
水車小屋のネネ【毎日文庫】
「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」 物語は1981年から始まり、2021年のエピローグで幕を閉じる。人の「一生」と言うには少し短い気もするけれど、読み終えたときにはまるで誰かの一生をまるごと見届けたかのような深い充足感を覚えた。 傷ついた姉妹が水車小屋のネネと出会い、周囲の大人たちに助けられながら、今度は彼女たちが誰かを支える側になっていく。 特別なドラマが起きるわけではない。かといって、ありふれた日常というだけでもない。「日々の記録」をそっとめくっているような、不思議な心地よさがある物語だった。 その善意のバトンが回り続ける40年。読み終えたあと、じんわりと「人にやさしくありたい」と思わされた。と同時に、誰かから向けられたやさしさを、素直に受け取れる人でありたいとも思う。いつか自分が年齢を重ねてから読み返したら、今とはまた違った視点で、この40年の歳月を楽しめそうな気がする。
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