まえしゅん "夜と霧" 2026年9月22日

夜と霧
夜と霧
ヴィクトール・E・フランクル,
池田香代子
ようやく読めた…凄い本だ。 論文のように静かな叙述が続くが、時に溢れるような感情の洪水が揺さぶりをかける。著者が限界の生活の中で妻の幻想を見、彼女との交歓により至上の愛を悟る所の、何と感動的なことか。思わず涙が溢れた。 印象深い挿話は沢山あるが、一番感銘を受けたのは、死に瀕した女性被収容者の言葉だろうか。 『わたしは運命に感謝しています。だって、わたしをこんなにひどい目にあわせてくれたんですもの。』 …彼女のように、苛酷な運目の最中にあっても現実へ真摯に向き合い、崇高な『人間の尊厳』を守り抜いた人々の偉大さに圧倒された。98点。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved