
きらた
@kirata
2026年9月23日
幽冥の岸 十二国記
小野不由美
読み終わった
ファンタジー
好きなシリーズ
こちらはネタバレへの配慮を考慮しない感想殴り書きなので、閲覧は各自のご判断でお願いします🙏
(※ネタバレしてると思うから読むの注意!の意)
んー
どれから語ろうか悩みますが、「異邦の客」からはじめるのが妥当かな?
『白銀の墟 玄の月』を読んでいなければ「異邦の客」は好感を持って読めたかも知れないと感じた
(嫌な話ではなかったのだが、『白銀の墟 玄の月』を読んだ後だと、こいつが‥こいつが‥と胸の中がモヤついてしまってなぁ‥‥)
知識欲に従順なのは好ましい筈なのに、琅燦の場合は度が過ぎていて怖い
前作にあった〈手段を厭わず、ただ酷執のままに知識を欲する姿〉はこの頃からあったのだなと、恐ろしさを感じた
琅燦のこの特質は何なのだろうか?
(何らかの意味を感じるのです)
あとは
琅燦の言葉で驍宗が〈王になる〉選択肢に気付いたのに微笑ましさと驚きがあった
微笑ましさとは、琅燦に言われるまで自分が王位に付く事を思い浮かべもしなかった驍宗の心根の美しさ(‥か?妥当な表現が浮かばない)の事
尽くす、護る/守るに一辺倒すぎる武人気質が垣間見えたのと、予想外の提案に驚く姿がたまらなく可愛く感じるのですよね
で、驚きとは、意図していなかったとは言え、琅燦はここでも遠回しに王位を奪えと唆していたとの事
前作では意図的に唆したけど、こちらでは思い付きの言葉が簒奪を唆してますよね
琅燦、恐ろしい子‥!(꒪ꇴ꒪ ; )
そして、前作で行動を起こした阿選とは逆に、己を律する道を即座に決めている驍宗
あぁ、ホントこう言う即座の決断力が、だよ!
自分の弱さを認識した上で“どうするのが最適か”の判断が直ぐに出来るの、マジ驍宗
あぁ、驍宗さまァァァァアーーーー!!(悶え
('ㅂ')⌒(ロ:)⌒(.ㅁ.)⌒(:ロ)⌒('ㅂ')
驍宗さまァァァァアーーーー!!(ジタバタゴロゴロ
けほん←アッ
読んでいて矢鱈と涙腺を刺激してきたのは表題作、次点で「戦城南」
「戦城南」は表題作と違って、ただ苦しくて只管辛くて涙が滲んてきた
いっとうはじめにこの話を持ってくるのか!
こういう話を差し出してくるのが十二国記の十二国記たる所以なのだよな
立場が変われば見方も変わる
絶望に目を覆ったあのエピソードの後日談は、あれがあまりの疲弊さと間の悪さ、巡り合わせの悪さと、様々な要因が最悪の形で結びついた結果だったのかも知れないと思えた
戴国は何でこんなにもあらゆる面で全方位にハードモードなのか
「夢の結び」は穏やかに読めた、と書くと語弊が生じそうですが、収録作の中では一番ニュートラルなところに気持ちを置いて読めた気がします
とても懐かしい空気?雰囲気‥があって、“なんだろう、この何処からともなく漂う浮き立たせるような温かな気持ちは?”と首を傾げていた
けど、解説を読んで腑に落ちた
滲み出すホワイトハートみがたまらなく嬉しかったんだな、私
「幽冥の岸」は前作発売時に先行読書権(?)で読めた作品だそうですが、後々短編集に収録されると言われていたので当時の私は我慢した
そんな訳で漸く読めた「幽冥の岸」は、様々な感情が次々と襲って来て情緒が蝕なのですが、最後の1行までをゆっくり噛み締めるように飲み込んだら、戴国に、この2人にずっと感じてた仄かな歪さとか薄氷の上にいるような不安が霧散していくのを感じました
言葉があってるかはわからないけど、漸くこの2人は対等な主従関係に落ち着けたのだなと安堵出来、戴国を舞台にした長編はもう終わりなのだなぁとの気持ちが去来
まだ色々あるかも知れないけど、戴国も慶国も落ち着いていくのだろうなとの未来を感じ、同時に締めを告げられた気分になりました
締めと言うか、区切りの方が近いか?
陽子と高里の語るべき話は終わった、後は各国の民が見届け語り継ぐ事だよ、とやんわりと諭された感じを受けてます
だから、後はもう、小野主上が書きたい時に描きたい世界を発表下されば、それだけで満足出来ますとの心境
このまま終わりでも、それは凄く寂しいし望んでもいないけど、それでも納得出来てしまう
「幽冥の岸」はそんな作品でした
ただ、気になるのは前作で姿を消した琅燦
今回「異邦の客」との過去回を書いたのは、今後琅燦を主役に据える物語もあるとの意味合いなのかと邪推したくなる
そんな思いつきにちょっと心が沸き立ちますが、夢物語と笑い飛ばし、新作を読み終えた心地よい疲労感に浸りたいと思います
十二国記シリーズ、丸ごと再読もしてみたい気持ちもあるのですが‥
先日、ゴーストハントシリーズもザクザク読み返したので、このまま小野不由美作品再読祭りと洒落込むのも良いとは思いましたが、十二国記連続は、心が‥心が持ちそうにない‥‥ _(:3 」∠)_
