り "暁星" 2026年9月23日

り
り
@ryohei_13
2026年9月23日
暁星
暁星
湊かなえ
すごく良かった。文部科学大臣が刺殺される事件が起こる。この事件の顛末について、前半は犯人の手記で、後半は小説で語られるという構成。この2つがどういう関連になっているのか想像しながら読み進める。最後の最後にフィクションとノンフィクションが入れ替わる。タイトルの意味もより明確になる。構成が素晴らしくて、重いテーマを扱っているのに一気に読めてしまう。 宗教2世の苦しみや、読み終わった後に立ち上がる愛に感動しつつ、湊かなえさんに諭されたような気持ちにもなった。「あなたが聞いて知っているつもりの『真実』は本当に真実なんでしょうか?」と。絶対に当事者にしか分からないことがあって、そして人間はいつでも真実を語るとは限らない。分かったつもりになってはいけないと言われた気がしました。 それにしても宗教ってやつは本当に…。 イン・ザ・メガチャーチも読んだし、素晴らしい小説だったし、読み終わってこれが大賞だなと思ったし、朝井リョウさんも大好きだけれど、小説としては『暁星』の方が好きだった。でも「売りたい本」ってなると、少し複雑な内容で、重いテーマの本作は、まぁそうか…って感じですね。
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