ちぃ
@shi_0915
2026年9月23日
幽冥の岸 十二国記
小野不由美
読み終わった
十二国記シリーズ 第10作目
(ネタバレ含む!!)
秋分の日に読み終わるという奇跡。
みなさま、至日までご無事で。
「幽冥の岸」では白銀でここどうなった?深掘りして!!と欲してたエピソードをしっかり拾い上げてくれていた。私の、命が救われました。いや、えっと、救われました(含みがありすぎる)
「戦場南」
生きること。救うこと。守ること。
荒れた戴の中で善と悪が入り混じって、許す許さないではなく仕方がないと割り切らなければならない。少し落ち着いて善悪を考えられるようになったからこそ、後悔していようとそれが相手にとって善だったのだと、自分にとって善だったのだと受け止めなければならない。
兵士ではない酆都が、野晒しにされたままじゃなくてよかった。
「異邦の客」
"異邦"がどの視点になるのか?とざわついていたけれど、そうきたか!と素直に膝を打った。琅燦の過去、まだ黄海にいたころのお話。
旺盛すぎる好奇心のままに動き、経験して学ぶ。下野した驍宗や巌趙からも刺激と学びを得て、考える力のついた琅燦の成長物語でもあった。
結構衝撃的だったのはラスト。
「じゃあ、驍宗が王になるしかないね」
間違いなく驍宗が昇山するきっかけになっていたと思う。驍宗から琅燦に与えた影響だけじゃなくて、琅燦が驍宗に影響を与えたという事実が、グサリと刺さった。
琅燦が阿選を唆した理由もその後の琅燦がどうなったかも明かされなくて、今は想像するしかないのがもどかしいような。だからこそ面白いような。
「夢の結び」
これが!知りたかったんです!!!!!!
はじめ"草さん"に対してなにもピンとは来なかったのですが読み進めてあああああ(自重)
あと、タイトルが秀逸すぎて、醒めなければならない夢の話だったんだなと、ストンときた。
「幽冥の岸」
やはり戴のお話であるならば「岸」は外せないですね。罪の意識に苛まれる泰麒。それに対する陽子(景王)の理解は蓬莱の人間だからこそだと思った。
驍宗と泰麒。ようやく2人で1つになった気がして、陽子が王になった時のことを思い出した。十二国記の軸がそこにあるのだなと思った。
戴の血を持ち、蓬莱で育った泰麒は未来を見据えていることもわかったし、失った過去を取り戻すかのように民を見つめていることもわかった。綺麗な終わり方すぎて、戴の物語はここで終わりなんだと素直に受け止めてしまった。どうかまだまだ見せてくださいね…
ついでに、戴・雁・慶の麒麟の結束と泰麒景麒の関係性に涙腺が刺激され、慶のその後や景麒景王の歴史とバディ感にもうダメだった。「幽冥の岸」泣きすぎた…!!!
白銀が発売された時はまだ十二国記民ではなかったから、「十二国記」の新刊が発売される世界線で、新刊の出る、リアルタイムで新作が読める喜びを経験できたことが本当に嬉しい。またいつか、続いていく世界の未来を追いかけていけますように。