
きよ
@kiyomune
2026年9月22日
幽冥の岸 十二国記
小野不由美
読み終わった
人名が明らかになるたび、「なんか……おったよな……?」となる人がまちまちおり、その記憶の不確かさに往年のファンとして恥ずかしくなりつつ、さりとて本棚から前作を引っ張り出して再読する気力もないまま、読了してしまいました。
そんな情けなさは確かにあるものの、やっぱり面白いのでした、この本は。
聡明な幼子として描かれる琅燦と白玉のコントラスト、裏切りの街と尽くした街、それぞれ対比的な生き方をした人たちの話が、一冊の中に綺麗に収まっている。本としてなんと美しいのでしょう。
あと、景麒の魅力を言葉にして説明してもらったような「幽冥の岸」。
あの理屈っぼくて頑ななところに、人が救われることはどうしてもあって、そしてそれは今において法であり、軽んじて動かされてはならない道義なのだろう、としみじみしたのでした。
