
ジクロロ
@jirowcrew
2026年9月23日

食人の形而上学
エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ,
Eduardo Viveiros de Castro,
山崎吾郎,
檜垣立哉
買った
非西洋の人間についても、彼らには、世界のなかでやはりわずかなとり分しか与えられていないと疑わざるをえない。西洋人としてのわれわれだけが、完成された人間、あるいはこういってよければ、壮大な未完成であり、世界の億万長者であり、世界の貯蓄家であり、「世界をかたどる者たち」なのである。西洋の形而上学は、まさにあらゆる植民地主義の起源なのである。
(1章 事象の驚くべき回帰)
「可能性」とか「まだ見ぬ」とかいう言葉は、それを発する人間に、世界を開拓する「権利」を与えてしまう一面がある。「未完成」であることが「完成」という自己本位的な目的をつくりだす。
これらありきたりな言葉のうちに、植民地主義の萌芽があるということは、これまでに考えたこともなかった。
もっと言えば、「私」という一人称のなかには、すでに「優先順位」がプログラムされているのでは。

