
ヨムヨム
@psykhee
2026年9月23日
儚い羊たちの祝宴
米澤穂信
読み終わった
@ 自宅
文体が洗練されていて、終始不穏な雰囲気に支配されていてとても良かった。
5編の中だと山荘秘門と玉野五十鈴の誉れが好み。
なお、最後の儚い羊たちの晩餐を読むと、この物語全体に対する印象も変わる。
北の館の罪人で詠子が狼狽するシーンとか、短編だけだと理解できない描写もあったのだが、バベルの会が「幻想と現実とを混乱してしまう儚い者たちの聖域」であることによりその反応の異様さの種明かしになっていたのだと思った。そして、「いまのわたしにはたぶん、それがある」のであればこの話(最後の短編)自体が幻想側の話だったのでは?と思わせる。
ちょっと映画のインセプションに共通するような要素もあるのかもしれいない。