儚い羊たちの祝宴

99件の記録
- 詩乃@Shino25nico2025年10月4日読み終わった借りてきた@ 自宅昨日読み終わった。 五つある話の中で「山荘秘聞」が一番お気に入り。 他にも「身内に不幸がありまして」「北の館の罪人」「玉野五十鈴の誉れ」「儚い羊たちの祝宴」、どれも最高に面白かった。 時代はおそらく大正から昭和初期くらいで、全ての話で「バベルの会」という大学のサークルがでてきます。 怖いというより恐ろしい話が多いです。それぞれの話の主人公が語り手になっているのですが、到底感情移入できないような人間として恐ろしい行動をとっていきます。 そんな中途中に挟まれる「山荘秘聞」ではまんまと騙されました。
- ふみと書架@fumitosyoka2025年9月25日かつて読んだ大学生のとき、何度も読み返していた。 古典文学をよく読んでいる人でないとわからない小ネタが散りばめられていて、私はほとんどわからなかったけどその不親切なところも、やや浮世離れした人物像や世界観にマッチしていて好きだった。
- り@ryohei_132025年9月21日買った読み終わったR指定のラップみたい。 引用や伏線としてさまざまな作品が使われていて、自分はそのあたりのところはあまり理解が出来なかったけれど、これが分かる人にはもっと深みがあって面白い作品なんだろうなぁと感じた。
- 数奇@suuqi2025年9月14日読み終わった初めて読む米澤穂信作品。お屋敷に住むお嬢様たちによるミステリー短編が5つ収録され、5つとも「バベルの会」という読書会サークルが関わっているお話。シックな装丁と、高貴な語り口とは裏腹にかなりぶっ飛んだオチの話ばかりで、しかしそれが常識知らずなお嬢様たちだからこそのぶっ飛び方だと納得できるところが面白い。最初に『身内が不幸になりまして』という話から始めるのが上手く、この一編のせいでその後もずっと疑いを持って読み進めることを強制される中で、巧みなミスリードが配されている。ホラーな話が多いがぶっ飛んだオチ故にどこかクスッとしてしまうブラックユーモア的な痛快さも感じる。『北の館の罪人』『山荘秘聞』がお気に入り。
- うすしお@usushiopota102025年9月3日読み終わった耽美と毒。旧家・名家を舞台に「バベルの会」で繋がる短編が『儚い羊たちの祝宴』で終焉を迎えそして始まりを予感させるとは予想できなかった。
- あきば/読書好き芸人@akbchof2025年8月24日読み終わった米澤穂信先生好きだわぁ〜。 短編を一つの縦軸で紡ぐスタイルのオムニバス形式。ゾゾッてするけど、爽やかみもあって、タイミング的に初夏〜夏の終わりまでに読みたい一冊。 解説にあったお嬢と従者の話も好きだったけど、お母さんを亡くした娘が腹違いの兄弟のところに行って離れで暮らす話もむっちゃ良かったなぁ。
- KaRo@hua_runchai2025年8月22日読み終わった「身内に不幸がありまして」の意外な動機が好き。「山荘秘聞」はまんまとミスリードにはまった。総じて最後にゾクッとする様な落ちが用意されていて、それが雅な語り口が雰囲気あって良かった。
- よしい@Yoshe2072025年8月13日読み終わった俗世から離れた世界で紡がれる耽美で甘やかな語り口の物語かと思いきや、最後の最後でぐるっと俗っぽい物語へと反転するという、えぐみ強めの後味がつい癖になってしまった。子供の頃に図書室で初めて「原作」のグリム童話を読んだときの衝撃に近い味わい。
- みずかん@mizzzkan2025年8月8日読み終わった再読読書サークルバベルの会に所属する、本好きなお嬢様たちによる、幻想小説のような短編集。 最近小市民シリーズを読み「この作者はこんな作風だっけ?」と思い10年ぶりに再読。内容をすっかり忘れていたのでもう一度楽しめました。 一番予想を裏切られたという点で、山荘秘聞が良かった。 当時の夏の文庫キャンペーンで、タクシューの帯がついていたので買ったのでした。
- さとう@satoshio2025年7月31日買った読み終わった@ 丸善 丸の内本店久しぶりのミステリーで、わくわく・ぞくぞくが止まらなかった。富豪の娘や小間使い視点で物語が進行するから、語り口に品が感じられて、それもこの物語たちの禍々しさを表していてよかった。
- ポッポ@poppo_yom2025年7月5日読み終わったなんと言っていいかわからない読後感... 透明な厚い壁越しに物語を読んでいた感じがします。登場人物たちの心情や行動は私にはあまり理解ができず...私はバベルの会には入れないタイプの人間なのかなぁなんて思いました。(かといってあの日記の追記より前に書かれていたような気持ちにはならないと思いますが)一番鮮やかだなと思ったのは北の館の罪人です。
- みー@mi_no_novel2025年6月22日読み終わった@ カフェとても良い読み口だった。上品な語り口で紡がれる言葉が、すっと頭に入ってきた。 五篇の短編が繋がり、最後に全ての真相が明かされる。それぞれ、もう、すごく好き。私はカズオ・イシグロ『わたしを離さないで』から始まり、ホラー、ミステリーを通り、こういった雰囲気の文体が大好き!ゾクッとする最後の一文に心を擽られながら読み進めると、待っていたのはまさに、「儚い羊たちの祝宴」だった。
- Hoshiduru@lilimoe2025年6月8日読み終わった数年前に途中まで読んだままずっと積んでたのを読み直し。全部面白かった〜〜!淡々とした上品な語りに滲み出る純な狂気ほど良いものはないですよね……。 ミステリからの引用が多くて、私は全くわからないものしかなかったのでまっさらな状態で読んだけど、そこら辺知ってたらまた別の面白さがあるんだろうなって感じ。
- ゆぴ。小説しか勝たん@milkprincess172025年5月10日小説とっても好みです。なんというジャンルなのだろう。ひと昔前の時代設定でクラシカルな雰囲気も漂っており、趣味の悪い童話を読んでいるよう。
- なこ@167otogi2025年1月2日かつて読んだ残酷なのに、どこか幻想的で美しい。 麗しいお嬢様たちが甘美な雰囲気で語り口美しくさえずる5つの惨劇。恐ろしくも儚い羊たちの独白に惹き込まれる。 特に「玉野五十鈴の誉れ」は最後の一行の意味が分かった時、思わず息が止まった。
- まお@mao_ssss2023年6月4日読み終わったゆるく繋がる物語たち、閉ざされた箱庭、品の良い少女たち。もう、好みです!!!と叫ばずにはいられなかった……1編1編はさらりと終わるのに、後からじわじわと毒が回ってくる。そんな1冊でした。良作!