みや子 "殺人出産 (講談社文庫)" 2026年9月23日

みや子
みや子
@miya1989
2026年9月23日
殺人出産 (講談社文庫)
コンビニ人間で村田沙耶香ワールドに取り込まれ、この殺人出産の他に生命式と世界99も購入した ふと、私は短編集を読むことがあまりないと思い当たった。分厚くて細かい字がページ一面にびっちり敷き詰められてる小説が好きなので、自然短編集からは遠ざかっていた気がする 短編ということで満足できるか些か不安だったが、そんなの杞憂だった。てか、満足とか不安とか杞憂とか、そんなの全部霧散した。村田沙耶香ワールドまじで凄まじい 奇想天外で突飛なこと言ってるのに、普通だったら何じゃそりゃなことも読んでるうちに何故かおかしいことと思えなくなってくるというか、間違ってはいないと思えてくるというか。あれ、これ普通のこと、だった、ような?みたいになってくる。理路整然とズバッと書き切った文章だからそう思えてくるのか。ありえない世界が自信満々にそこに存在していて圧倒される そんな中での葬式のシーン。ありありと思い頭に浮かぶ。それを美しいと思ってしまった私はおかしいのか 自分の中の常識が引っ掻き回されるみたいだ 非常識がゆっくりと常識を飲み込んでいく様が恐ろしい 端々に見えるナチュラルな狂気に震える 普段は作品をしっかり楽しむために文章をじっくり読むんだけれど、この村田沙耶香先生の作品でそれをやったらダメだ。飲まれる 常になく、薄目で内容を拾っていくような読み方をしたけれど、それでも身体の半分が村田沙耶香ワールドに引き摺り込まれて帰ってこれない 頭の中心から村田沙耶香ワールドが膨らんでいって、正常な思考が頭の外に押し出されていって、読み終わった頃にはもう放心状態 でも、それが嫌じゃないんだ。癖になる村田沙耶香ワールド。何故かもっと読みたいと思わせてくる。私たぶん前のめりで目ん玉かっぴろげて読んでると思う。そして感情ジェットコースター 表題作も良かったんだけど、最後の余命という作品も良かった。あの短さなのに、グイッと引き込まれる内容設定世界観。簡潔に濃く面白い。すごく好きだと思える作品だった これ、まだ生命式と世界99も待ち受けてるんだぞ。大丈夫か、私 ちょっと休憩挟んでとりあえず次は生命式いってみよー
殺人出産 (講談社文庫)
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