
雛森
@hinamori
2026年9月23日

ある行旅死亡人の物語
伊藤亜衣,
武田惇志
買った
読み終わった
Kindle
ノンフィクション
ノンフィクション。
なんだけど、フィクションでもここまでの展開にはならないのではと思うくらい、少しの手掛かりから次々発展していく。
面白くて一気読みしてしまった。
結果として行旅死亡人だった千津子さんの身内の方は判明したけれど、彼女がなぜ12歳もサバを読んでいたのか、田中竜次とは誰か、十分なお金を持ちつつ風呂もないアパート住まいだったのか、何を警戒して部屋に二重チェーンや警報器をつけていたのか、星のネックレスや韓国ウォンを持っていたのはなぜか等の謎は残る。
子供と大阪に行ったという話があったのに、子供の写真はない。あるのは、自分と夫らしき男性、甥姪、大きな犬のぬいぐるみの写真だけ。
でも、私は彼女にはやっぱり子供がいたと思う。
ベビーベットなんて子供のいない家にあるとは思えない。
大きな犬のぬいぐるみにいろんな服を着せ、おもちゃを持たせてフィルム写真を撮って現像して残すというのも、子供の代用だと思えばあり得そうだ。
ノンフィクションだから、全ての謎が解けてすっきり大団円とはいかない。
それでも、身内のところで供養されて、良かったと思う。
判明しなかったことは、きっと彼女が知られたくなかったことだろうから、暴かれなくて良かったのかもしれない。

