
ぴよみ
@erim_0521
2026年9月24日
ファイア・ドーム(下)
辻村深月
読み終わった
★★★★★
「心配し、気遣う気持ちとともに、噂が広がる一因おかるのはまぎれもなく私たちの興味と好奇心だ。悪意だという感覚すらなく、わかりやすい真実を求めて、地元だからと事件に前のめりになる」
「人は興味のあるものしか見ない。興味や関心がないものは情報として見ても、気に留めない。意識しない。だけど、ひとたび意識すれば、容易に釘付けにとなる。人の興味とは関心とは、一体、何なのだろうか。」
待望の辻村深月先生最新作!
読めるかな?と少しためらってしまうほどの長編だけど、心配無用。読む手が止まりませんでした…。
「噂」をテーマとしたこの作品。
帯にも書かれていた「噂は、軽薄で残酷な娯楽だ」が胸に痛く突き刺さるほど、人の無意識の怖さを描いた作品だなと思う。
客観的な視点で見ると、「何でその噂信じるの?」「なんでその方向に考えてしまうの?」と理解し難い部分が多いのだけれど、自分がもしその渦中にいたら、冷静な判断ってできないのかもしれない。
これが無意識の暴走の怖さを言うんだろう。
また辻村先生の大好きな作品が増えた!そう思わせてくれる小説でした。

