
Yuyu
@yuyubooks
2026年9月24日
白夜行
東野圭吾
読み終わった
こんなに分厚いのに1週間かからず読み切ってしまった。
「二十年にも及ぶふたりの男女の物語。幼いときに落ちた落とし穴から這い出ようともがくふたりには決して明るい昼の光は当たらない。白夜のように曖昧な薄暗い光がふたりの行く手をただ、照らすだけだ。」
「東野圭吾はふたりの内面を一切描かない。ふたりの動機すら描かない。ふたりー桐原亮司と西本雪穂は、彼らを取り巻く人間たちの視点を通してのみ描写される。人は他者の心を読むことはできない。他者の視点を通じて描写されるのは、したがって、ふたりの行動のみということになる。」
たしかに言われてみればそうだ。ふたりが何を思い、どんな気持ちで生きているかは一切描かれていない。
私は私の価値観と倫理に従って、事件の真相を知りながら、それぞれの登場人物の心境を勝手に想像しているにすぎない。
かわいそうということもできるし、同情することもできるが、実は本人たちはもうそんな次元ではないのかもしれない。想像もつかない苦痛は、それを味わったものにしか本当の痛みなんてわからない。
そんな、言葉では表現できない感情が文字以外のところから染み出してくる感覚だった。
物語としても、続きが気になってどんどんページを読み進めてしまって、気づけば読み終わっていた。長かったけど。持ち歩くのも重かったけど。
時代背景が大きく違いすぎて、それもまた面白かった。
今だったらこんなに時間がかからず捕まっちゃうんだろうなー。
【2026年29冊目】★★★★☆


