
くる見
@walnut966
2026年9月24日
刺繍する少女
小川洋子,
谷口広樹,
飯島耕一
読み終わった
孤独、虚無感の描き方が素敵だと思った。
登場する人物やモチーフは、ありふれた存在ではなく、かといって全く無いとも言い切れないものであることが多い。
(刺繍をする少女、寄生虫図鑑、木馬博物館、自分のことを王女さまと思い込んでいる女性…)
小川洋子さんは、この世界のどこかにいるかもしれないひっそりとした存在をすくいあげ、小説に登場させる。
それらがもたらす密やかさが、静謐な印象を作っているのかもしれない。
じわじわと、染みが広がるようにして、最後は孤独と虚無感の穴が空いているような…そういう短編集だった。
