
サヤ
@sayaemon
2026年9月25日
この世にたやすい仕事はない
津村記久子
読み終わった
長年勤めた職場で傷つき離職した主人公が、シンプルだがとても風変わりな仕事と出会い、戸惑いながらもこなしていくことで、やがてある答えに辿り着く物語
芥川賞作家、ということ以外は情報なしで初読みだったので、初めはカジュアルな語り口と、奇妙な仕事場の妙なバランスに戸惑いがちだったけれど、次第に主人公の淡々として真面目な態度が小気味よく感じられるようになった
ミステリー風の先が気になる展開も手伝って、気付けばあっという間に読了
お仕事小説といっても堅苦しさや教訓めいた口うるささはなく、ラストの主人公の気付きについても、いかにも「回復のよろこび」といった風の嘘っぽい感動で片付けないところが良い
生業というものは、もっと泥臭いものだと思うから

