
みや子
@miya1989
2026年9月25日

生命式 (河出文庫)
村田沙耶香
買った
読み終わった
初速がすごい。エンジンかかった瞬間には最高速度に到達してる。Gのかかり方エグいわ。パワーワードの連続すぎて目回る
描かれている光景は果てしなく悍ましいのに、頭に浮かぶ光景は恐ろしく美しい。生命式の最後の海のシーン然り、素敵な素材のベールのシーン然り
そう、美しかった。狂気だけじゃなくて、12編ある短編の中にはただただ美しいだけの話もあって、村田沙耶香ワールドの新しい一面を見た気がする
でもまあ、うん、狂気に満ち満ちた話もあって「さ、さすが…っ」ってなったのも事実
「夏の世の口付け」、「二人家族」みたいな静かな作品の後に「ポチ」とか「パズル」読むと落差激しくて普通にひっくり返る
2冊通して短編集読んで思ったけど、短いけれど濃い世界を何個も堪能できるのは良いところかもしれない。短編には短編の面白さがあるとしっかり理解できた。これからは短編集も進んで読むようにしよう
パズルで思ったけど、描写がまじで生々しくて本気でリアルに想像できるし何なら臭いも温度も強制的に想起させられる。入り込むくらい熱心に読んだらまじで一緒に胃の中のもの大噴射するルベルの表現
あと、印象的なフレーズとか言い回しも多い。一回読んだら忘れられない
てか、12編通して寸分の温度差もなく同じレベルの世界観と狂気を産み出せるのってどういうこと。凄い通り越して恐い
私は小説家の先生たちを神様だと思っている。だって、一つの世界を隅々まで構築してそれを文章にして送り出してるわけじゃん。なら神様だよなって
それで言うと村田沙耶香先生も勿論神様なんだけど、とんでもない神様だよなって。正道からは外れてるけど、でも強烈に魅き付けられて離れられなくなるタイプの神様。狂信者が沢山いるような感じの。入信したら自分の意思では絶対抜けられない
もんのすっっごい世界を連続で堪能して割と精神的にも疲労感感じるけど、でもそれが嫌じゃないんだよなー。村田沙耶香先生の本はこれで三冊目だけど、刊行されてる本全て読みたくなるくらいには好きになってる
でもその前に、世界99読む前に、少し別のゆるい感じの本読んで精神落ち着かせよう

