
saho
@roksvaa
2026年9月24日
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記
小野不由美
読み終わった
幽冥を読み始めて(これは…白銀を読み返してからの方がいいな…?)となり、再読。なぜこんなにも面白いのかと興奮しつつ読み終える、なぜって愚問でしかないな。
初読のときにも思ったけど、単純な勧善懲悪の物語では全くないんだよね。
絶望の淵にいる人たちが、一縷の望みをかけて前へ進んでいく中で見えた光をまた絶望が覆って、希望を失くして、それでも斃れずに進み続ける。
なんてしんどい話なんだろうと感じるのに、しんどすぎる場面ばかりなのに、それでもその中にほんの少しだけ見え隠れする人々の希望と強さに胸を打たれる。
ちなみに私は恵棟が結構好きだったから、彼のことは本当に悲しかった…。
でもなんか、だれも恨めない。どの登場人物の気持ちも、決して一方の主観で善なのか悪なのかを決められるものじゃないと思った。
ファンタジーのはずなのに、生きている人間がいるんだなと感じる。シリーズを通じてずっと、人間の普遍的な部分が描かれている。だからこんなにも面白いんだろうな。
