さくら🌸 "夜明けのはざま (ポプラ文庫..." 2026年9月24日

夜明けのはざま (ポプラ文庫)
生と死について描かれた作品なので、読むのに覚悟がいるな…と思いながらページを開いた。葬儀社が舞台の話なので、どうしても別れの描写は登場するし、やっぱりつらい。何度も泣くのを堪えて読み切った。生と死を描くと同時に、女性の生き方や、結婚、家族について、親子について、生きているとぶち当たる問題についても丁寧に描かれていたので、思っていたよりもさっぱりとした物語だった。同著者の作品『ぎょらん』のほうがより死に迫った作品だったし、個人的に胸がぎゅっと締まる感覚がしてしんどかった。 真奈が、千和子が、須田が、良子が、そして芥川が夜明けのはざまで生と死を見つめる。目を逸らしたいし、逸らすことはできても、決して背を向けることはできない。「ぼくたちはあまりにも、明日に任せすぎている」(p.294)という言葉がヒリヒリとしみた。
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