
本屋lighthouse
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2025年4月9日

ナラティヴの被害学
阿部幸大
読んでる
まだ読んでる
ウルフ『ダロウェイ夫人』についての章までたどりつく。クラリッサとセプティマスにはあきらかに類似性があり、共鳴的な関係性を結んでいる、と感じていて、それは著者の立場ともほぼ同じなのだけど、トラウマ理論をもとにした解釈的にはそうではなかった(=クラリッサはセプティマスに対して加害性がある、という解釈)らしく、ほええ〜となる。クラリッサがインフルエンザ大流行(1918頃)の体験者であり生存者であるという設定は、エマ・ドナヒュー『星のせいにして』とも結びつけて考えられそうな予感。






