カササギ "ミトンとふびん" 2026年7月7日

ミトンとふびん
ミトンとふびん
吉本ばなな
p.22 だれかといっしょに暮らすっていうのは実はとても大きなことなのだ。おみやげひとつとっても、義理で配るおみやげとは違う。なになら喜ぶかな、るすにしているあいだ淋しかっただろうから、奮発してこれを買っていってあげようかな、そんなきれいなブロックだけで、いっしょに暮らしている人へのおみやげを選ぶ心はできている。  p.42 生まれて生きてだんだん死んでいくその間の道の途中をみなが歩いている。 p.79 積み上げたものをまた失うのはわかっている。どんなに積み上げたって、死んでしまったらお別れ、そこでいったん終わるのだ。繊細に積み上げたお城だって、主のいない廃墟になる。 それでも私たちはなぜか積み上げ続ける。それが生きている証しであるから。
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