
いももち
@imomoti
2026年9月26日
バカの壁
養老孟司
【まえがき】
もともと問題にはさまざまな解答があり得るのです。そうした複数の解を認める社会が私が考える住みよい社会です。でも多くの人は、反対に考えているようですね。ほとんどの人の意見が一致している社会がいい社会だ、と
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
この本の中身も、世間のいう正解とは違った解をいくつも挙げていると思います。でもこの本の中身のように考えながら、ともかく私は還暦を過ぎるまで生きてきました。
だからそういう答えもあるのかと思っていただければ、それで著者としては幸福です。
もちろん皆さんの答えがまた私の答えとは違ったものであることを期待しているのです。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
第一章「バカの壁」とは何か
【「話せばわかる」は大嘘】
つまり、自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。ここに壁が存在しています。これも一種の「バカの壁」です。
このエピソードは物の見事に人間のわがまま勝手さを示しています。同じビデオを一緒に見ても、男子は「全部知っている」と言い、女子はディテールまで見て「新しい発見をした」と言う。明らかに男子は、あえて細部に目をつぶって「そんなの知ってましたよ」と言っているだけなのです。
私たちが日頃、安易に「知っている」ということの実態は、実はそんな程度なのだというととです。ビデオを見た際の男女の反応の差というのはかっこうの例でしょう。
