
なかやま
@asheepinthewell
2026年9月26日
夜の太鼓 新版
石垣りん
読み終わった
石垣りんの散文を読むと、哀しいような苦しいような気持ちになってしまうことにいまさら気づく。それは、終戦時25歳だった人の、家族を養うため働き続けた人の、哀しみや苦しみが含まれていたのだから当然で、でもそれだけなら積極的に読む気にはならないでしょう。例えば、表題作の「夜の太鼓」、すでに戦争が始まっていたころ、東京湾から汽船で伊豆に向かう途中で房総半島のどこからか響いてきた祭太鼓の音、「戦争中だけれど、あそこではお祭をしているらしい」「あの辺りにはまだ安心というものがあるのか」。そして還暦を過ぎて再びこの辺りを訪れたときに感じたこと。こういうことを書き残してくれて有難いと思います。









