
kouyama
@kouyama_7
2026年9月26日
ポエトリー・ドッグス
斉藤倫
読み終わった
「だけど、ほんとうは、やれない、のだとおもう。だれかのことばを、かわりに発するということは。
それは、きっと、そのひとから、じぶんである、ということをうばってしまうから。
「だから10年が必要だったんだ」
ぼくは、つぶやいた。そして、決定的に、ことばをとり落としてしまったとしるとき、ひとははじめて、じぶんと、じぶんじゃないもののあいだを、のりこえるように、〈ことば〉をうみ出せるのではないか。ただそのときだけ、当事者になりかわるというようなことが。
それは、じぶんの苦しみになるから。そのときに、新しいことばがうまれて、それは、じぶんのものでも、他人のものでもないように、争いの構図の、むこうがわを、つくる気がする。」p132-133