陽だまりとそよ風
@ryokai6
2026年9月27日
殺人犯はそこにいる
清水潔
偶然にもNETFLIXにて「正義の行方」を視聴したばかりのタイミングでNHKの「未解決事件」が放映され、この本に辿り着いた。当時警察庁の肝煎りで、始めたばかりのDNA型鑑定の未熟さ不正確さが生々しく描かれている。捏造と言っても良いその鑑定により、有罪が確定され、裁判所もそれに追随する判決を出す。結果的に「足利事件」の冤罪は証明されたが、それでさえ17年も人の時間を奪っているわけだが、同じ鑑定方法を採用していた「飯塚事件」ではすでに死刑が執行されているのだ。普通の企業であれば、間違いがあれば謝罪し、二度と同じ過ちを犯さないために再発防止策を徹底するが、日本の警察や検察、裁判所までもが、自分たちの「組織」の面子がかかった時、どういう対応をするのかがよく分かる。自分が暮らしている「国家」が怖い、とただ純粋に思う。そして知識や情報の切り貼りのショート動画などではない手間暇をかけた「報道」の大切さに改めて思いを馳せる。