
サブレとポッポの往復書簡
@snowflake
2026年9月27日
推し、燃ゆ
宇佐見りん
読み終わった
読書日記
@ 自宅
世の中の普通に合わせられない自分でも、推せる対象があるから、現実を頑張れる。推すことで、自分自身の存在理由を肯定できる。きっとあかりはそう自分に言い聞かせながら、ひたすら推し活に全てを注ぎこんできたんだろうなぁ。
自尊心が持てず、家族からは距離を置かれて、推しが引退を発表して、最後のライブを終えたあと、元推しのいると思われるマンションまで辿り着き、そのベランダの光景を見た時、あかりは改めて現実に向き合い続けるしか選択肢が残されていないことを実感したのかもしれない。
自活もままならない家に戻り、部屋の惨状を前にして、それでも、あかりは少し先の現実を考えて、感情をぶつける対象物を、後始末か少しでも楽なようにと、自分で冷静に選んでいる。
この先に待っているのが、たとえ余生のような人生だったとしても、人は生きていくしかない。
投げつけるものを選べたあかりなら、本人がごちたように、這いつくばるような生活かもしれないけど、それでもこれから、生き抜いていけるような気がしました。