ノエラプトル "それはわたしが外国人だから?" 2024年12月5日

それはわたしが外国人だから?
それはわたしが外国人だから?
安田菜津紀,
金井真紀
「多様性」「インクルーシブ」といった言葉が、果たして日本にはどれほど当てはまっているのだろう。 さまざまなルーツを持つ人々で成り立っているこの社会だけれど、ヘイトスピーチだったり、入管による収容・強制的な送還だったりと、まだまだ「外国人=取り締まる対象」とされているように思われる。 何の罪も犯していないにもかかわらず、「外国人」というだけで、レイシャル・プロファイリングに遭いやすかったり、ジロジロ見られたり、差別的な言葉を投げかけられたりする人たちがいる。 国籍、見た目、性別、年齢、能力などなど。 自分たちは、それらで人のことを一方的に判断して、見下したり排除してしまっていないだろうか。 相手のルーツや属性だけで、その人のことを決めつけようとする(たとえそれが褒め言葉であっても)ところから、差別意識は芽生えてくるんじゃないかなと思った。 「外国人」である前に、その人は尊厳を持ったひとりの人間であるということ、人間らしく生きる権利があるということを、忘れてはいけない。
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