
りら
@lilas_lilacs
2026年9月27日
幽冥の岸 十二国記
小野不由美
読み終わった
感想
読書日記
7年ぶりの新刊を噛みしめるようにして読んだ。『白銀』だけじゃなくて、全巻読み返したい! 時間、時間をください……!!!
ファンタジーである十二国記にこれほど心揺さぶられるのは、世界の成り立ちや世の理が私たちの生きる現実と違っても、人の心は変わらないからだと思う。
自ら罪を贖う者。恩義を決して忘れない者。大事な人を守るため禁忌を犯した者。彼らの苦難と忍耐に心を寄せられる人間である限り、十二国記は私たちと共にあるのだと思う。
十二国記を読むと、しばらく茫然としてしまう。登場人物たちに恥じない生き方をしたいけど、そう思うこと自体、傲岸不遜かなと思ったり。
十二国記を読むことは、小説の世界観や馴染みの登場人物たちの活躍を楽しむだけじゃなくて、誰もが納得するような絶対的な正義はないこと、立場によって善悪の基準は違うことなど、固定観念を覆され、自分の至らなさを思い知らされたりすることでもあると思っていて。自分にとって当たり前のことがほかの人にとっては当たり前じゃないかもしれない、そうやって一歩立ち止まって考えられる人間になりたい


