
りら
@AnneLilas
2026年9月27日
火蛾
古泉迦十
読み終わった
聴き終わった
東洋史
@ 自宅
第17回(2000年)メフィスト賞受賞作。
2000/01年国内ミステリランキングこのミス14位文春10位本格2位。
12世紀の中東(イランあたりか?)の宗教的修行の道を選んだ行者をめぐる衒学的ミステリー。
語り手がアリーなる人物から話を聞くという体で、生い立ちとともに語られるのは、イスラム教のスーフィズム、シーア派、ゾロアスター教の各教義のエピソードや実在の導師たちの名、聞き慣れない宗教用語が氾濫する中で、なぜか唐突に起きる連続殺人。
師を同じくするものの、それぞれ交流のない行者が数人しかいないという荒野で、それは密室殺人だったり、見立て殺人だったりもする。
姿の見えない導師との頓知めいた問答。蝋燭の光が生む光と陰、血と言葉。破り捨てられたコーランの一節には意味ありげに血が滲んでいる。
宗教用語等には丁寧に説明があるのだけどどんどん忘れるので、オーディオブックのみで読み通すのはなかなか難しく、特にアリーと導師との問答部分は話半分で聞き流していたためちゃんと理解できたのかは自信がない。
国内作家の本格ミステリをあまり読んでないからというのもあるだろうけど、過去に読んだものでいうと、やはり入れ子構造タイプの『イデアの洞窟』とか『紙葉の家』の読了後の消化不良感と似た感じ。
以下作品とは関係ない愚痴。
もともと同著者の『崑崙奴』がオーディブルの配信予定で目にしてから気になっていて、配信開始が再来月だからとこっちを聴いたのだけど、今見たらもう配信開始されてて、改めてオーディブルのいい加減さにハァ?となるなど。
作品ページに表示されてる配信予定日が急に変更になるのはザラだし、文言がそもそも変だったり、ページができてる(=制作はされてる)のに突如消えてたり(企画がポシャった?)とか、随分杜撰なもんだね。
オーディブル2.4→2.5倍速。
