あんどん "夜明けのはざま (ポプラ文庫..." 2026年9月28日

夜明けのはざま (ポプラ文庫)
分厚いのにスラスラ読めてびっくりした。 直近で、自分が参加した葬儀が祖父母ものだったからか、その最期を思い出しながら読んでいた。 特に、四章での星さんの「ぼくたちはあまりにも、明日に任せすぎている」というセリフがすごく胸に刺さった。今会えている人に明日も会えると、私たちは何の根拠もなく信じている。若くても、元気そうでも、死は平等にくる。意外とあっけなく、大切な人がいなくなってしまうかもしれないと思うと、大事なことはちゃんと伝えていかないと。伝えること・話し合うことの大事さは全編を通してしっかり描かれている。 また、三章で須田が亡くなった母との思い出を振り返る場面では、ボロボロと泣きながら読んだ。やめてくれ、そういうの弱いんだ。 本作を読み終えて、エンディングノートでも書こうかなと思った。別に人に渡せる遺産も何もないが、こういう葬儀がしたいというのは遺してもいいのではないだろうか。この人に来てほしいとか、最期はこうやって見送ってほしいとか。その希望を遺すことが、本作を読むととても大事なことに思えた。 (2026-09-23 読了)
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