
noa
@noa3373
2026年9月28日
場末にて
西尾勝彦
買った
読み終わった
巻頭の「場末にて」で、そのあとのいくつかの詩にも目を閉じた。目の奥が熱くなって。
望む望まないに関わらず隅っこにいる人。もっと真ん中に寄りたいのに端っこに戻されてしまう人。
西尾さんは、手を差しのべるわけでも、立ち去るわけでもなく「あなたがそこにいること、知っている。わかっているから」と、自分の片隅を護りつづける人たちがほっとため息をつく光をあてていた。
豊田市美術館の中庭で読んだ。気がついたら閉幕間際だったアンドリュー・ワイエス展へどうしても行きたくてそのお供の本だった。美術館への長い坂を上るために最軽量の本がよかったというそれだけの理由だったが、好きな美術館で、見逃さなくて良かったと心から思えた展覧会のあと、青空と噴水と緑を眺めながらこの詩集を開いた9月のあの日、好きなものや場所へと向かう求心力を失くしてはいけないと思った。







