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@noa3373
読めない時も、本の近くに。
  • 2026年6月28日
    歩くと心が軽くなるのはなぜか
    タイトルだけで気づかされた。しばらく散歩も楽しめていなかったことを。 5月某日、長年馴染んできた緑道に久しぶりに道草をした。桜並木が続く庶民の散歩道。その日はご褒美のような静かな午後で、神様ありがとうと思った。 空と緑陰と濃紫の紫陽花と。雲を見上げたり、緑道の遠くや近くに視線をゆらゆらしていたら、固まっていた身体と心が散らばって軽くなっていった。 この日のあわいもストックしながら私の日々を緩ませようと、暮らす町へと戻った。
  • 2026年6月25日
    つめたいよるに
    つめたいよるに
    あらためて、宝ものだと思う。柳生まち子さんの装丁に惹かれて手に取ったことを覚えている。そして一気に江國さんに魅せられたのだった。 「デューク」で立ち読みのまま泣き、「草之丞の話」で心を遠くに持っていかれ、「桃子」は、ぞくっと怖くて呆然とした。どれもせつないラブ・ストーリーだった。 「和尚様は、恋をお忘れですか」 「こんなの童話じゃない」と批判された「桃子」を、誰よりも褒めて、無名だった江國さんを作家の世に送り出したのが今江祥智さんだったな。 えんぴつさんの投稿からいろいろと思い出して。
  • 2026年5月26日
    世界はうつくしいと
    日々にあって、難しいこと。 ー希望を始末すること。 誰もそう言わないが、本は、 希望の産物なのだ。 「蔵書を整理する」を数度読んで考えていた。 本を整理することが希望を整理することなら、それぞれの本に惹かれたその時を思い返したい。なかなか本が手放せなくて悩む今の心も、焦らなくても、時が満ちるタイミングに。 何ひとつ永遠なんてなく、いつか すべて塵にかえるのだから、世界はうつくしいと。 「目に見えるどんな風景も、その風景のなかに、ここから消えていった人の、目に見えない記憶をつつみもっている」 風景と記憶。あとがきの言葉が沁みわたる。 17年振りに読んだ今の方が、言葉が素直にすぅと広がる。こんなにいい本だったの!と再発見出来たのは、Readsで投稿された方々の後押しがあったから。そのことに感謝して。
  • 2026年5月24日
    雪あかり日記/せせらぎ日記
    カササギさんの投稿で知る。 谷口吉生氏が好きなので、親子合作の金沢市立玉川図書館もいつか訪れたい。
  • 2026年5月23日
    たぶん彼女は豆を挽く
    長年、愛用している手挽きミルで豆を挽く。カリカリという音の響きと、豆が砕かれていくハンドルから伝わる手の感覚を楽しむ。ゆっくり、急がないだけで、珈琲は美味しくなる。 誰かのためでなく、自分の今日の一日に、庄野さんのように肩の力を抜いて、珈琲を淹れる。
  • 2026年5月19日
    茶色の朝
    茶色の朝
    高橋哲哉さんのメッセージから読んだが、それだけで十分怖かった。読む前から物語の怖さが加速した。 茶色一色の日々からはみ出していない安心で覆い、それも悪くないと思わせて、不安を封印しやり過ごすうちに人権を失くしてゆく。静かに息苦しくなっていく怖さだった。 言われた通りに縛った紐がどんどんきつくなって、ほどき方がわからなくなって混乱していき、やがてはほどくことを諦める。諦めることに慣れていくことは平安なんかじゃない。 わからないことに素直に首をかしげる「考える人」でいること。
  • 2026年5月19日
    だってだってのおばあさん新装版
    実家に残る祖母に贈られた絵本を住まいに迎えた。久しぶりにページをめくり、送り手の思いを何十年ぶりかで辿った。 三輪哲さんは祖母が入院した時、コスモスいっぱいの花束を絵本に添えて、すぐに会いに来てくださった。『100万回生きたねこ』だけじゃない、佐野さんの絵本やエッセイも三輪さんから教えていただいた。 友人から帰省の折りにメルヘンハウスに寄ったと聞いた。ああ、なかなか行けないけれど、2代目の丈太郎さん、頑張ってほしい。
  • 2026年5月16日
    最後の山
    最後の山
    8000m級の世界レベルとは比較にもならないけれど、北アルプスの3000級の山でも登るのはとても苦しい。自分ももう登れない。 でも、山小屋での見知らぬ人との会話と雑魚寝、山の頂きからのご来光、前穂高から見た雲海が朝日で染まる絶景は宝になって残る。 石川直樹さんのことはずっと気になっていた。短くシンプルなタイトルが力強くて、良い本の予感がする。
  • 2026年5月14日
    片思い世界
    片思い世界
    ほとほと疲れて眠れない夜、ふとこの映画を思い出した。 車内に残された赤ちゃんを助けようと、道行く人に必死に伝えようとしても声が届かないシーンに最初に泣いた。亡くなった人が暮らす世界が愛おしく思えたいい映画だった。思い出しながら心も落ち着いてくる。 坂元裕二さんの作品がこよなく好きだ。
  • 2026年5月12日
    茶色の朝
    茶色の朝
    「今の世の中のほうがよっぽど読んでほしい一冊です」と、ある書店員さんが2012年に書いた文章を読んでいた時にReadsで投稿があった。 2003年に出版された本の感想が、10年後も20年後も何も変わっていない怖さをちゃんと考えたい。
  • 2026年5月9日
    歩くと心が軽くなるのはなぜか
    とりあえず、歩きだそう。 となり町の本屋さんまで。
  • 2026年5月7日
  • 2026年5月6日
    あなたの木陰 小さな森の薬草店
    このタイトルだけで休息できる。 萩尾さんのこと、久しぶりに思い出す。
  • 2026年5月4日
    きみの隣りで
    きみの隣りで
    『週末、森で』の続編。早川さんは太郎少年の母になった。 ラスト1ページ、憧れる森のように、遠くの人でもあった早川さんを初めて身近に思った。「この悲しさ」の言葉は、自分のお守りになるような気もする。 この2冊が、近くにあって良かった。
  • 2026年5月4日
    週末、森で
    週末、森で
    誰に見られなくても咲くって清々しいね 英語には「夕焼け」って単語がないの、でも日本語にはある こんなに美しいものに、名前を与えずにいられなかったんだね アザミは、うつむいて咲いて、だんだん上を向くんだよ 咲いたからには顔を上げたいって思っているのかもね 双眼鏡から鳥を見つけるのは難しいんだよ まずは自分の目で森全体を見るの 鳥の声が聞こえたら、枝のゆれを見たり葉の音に耳をかたむけたり そういうのをよく観察して目星をつけるの 双眼鏡をのぞくのは、それから ほら、これマユミっていう木なの いつもここ通るときマユミちゃんのこと思い出してたんだよ 実ったね、マユミちゃん いい言葉いっぱい。 早川さんがほんとにいい。友は必要だね。
  • 2026年4月19日
    えーえんとくちから
    晩年のあなたに窓をとりつけて日が暮れるまで磨いていたい 一生に一度ひらくという窓のむこう あなたは靴をそろえる しいんと静かな光。 大橋トリオの「窓」を思いだして聴いた。 えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい 口から延々と唱える。 穂村さんの解く「永遠」に胸がぎゅっとなって。
  • 2026年4月16日
    本を読めなくなった人のための読書論
    「言葉は、つねに言葉にならないコトバと共にある」(p.101) 根をはり、枝を広げる樹の下で考えていたことを、若松さんの本で見つけた。 言葉にならない コトバをききたい
  • 2026年4月13日
    冬虫夏草
    冬虫夏草
    スターオブベツレヘムの今年の初見までに再読出来たらとゆるく考えていたら、3月末で発見してしまった。なら、開花期間にゆっくり読みだそう。 『家守綺譚』に比べて、大好きなゴローがちっとも登場しなくて張り合いないな…なんて思っていたら、最後の最後で涙の溢れ方が凄かった自分は、ちょっと忘れられない。
  • 2026年4月12日
    野山花花図譜
    野山花花図譜
    『家守綺譚』の世界が、梨木さんの精緻な観察力から生まれたことがとてもよくわかる。緑色の濃淡や陰影に見惚れて、植物の命の不思議さと愛しさが人を静かに支える。 同じ誕生月の人にも贈った。展覧会に行けないから、美しい色彩が嬉しいと、便りが届いた。 心の中のその人を連れて、美術館への長い坂を上った。上りきったその場所に一面の春が待っていた。 一冊の本が、自分がどこへ行くべきか教えてくれる。高島野十郎展、近年観た中で最も深く感動した展覧会だった。
    野山花花図譜
  • 2026年4月5日
    雪と珊瑚と
    雪と珊瑚と
    初読の時、珊瑚への手紙に気が遠くなるほど呆然とした。温かい視座だけで終わらないのが梨木さんだと思いながら。 この物語と出会い直すのに14年経っていた。 くららがアッシジで大地震に遭い、信仰の隔絶を感じた話が心に響くとは思いもしなかったし、再読しなければ思い出せなかった。 梨木さんの描く世界の片隅が自分の中に帰ってきた。
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