
かゆ
@kyn_kn
2026年9月28日
幽冥の岸 十二国記
小野不由美
読み終わった
大好きな十二国記シリーズ最新作。
物語では得てしてフォーカスされないこともある「大いなる戦争」のその後を描いている短編集。正直に言うと、前作を読んでから年月が経っているので、忘れていることや人物名もあるのだけれど、そんなことはどうでも良くなるくらい読ませる力がある。この推進力は何なのだろう。本当にすごいな、十二国記。
前作が出版された時の喜びと、読んでいく中で感じた焦燥感や高揚感を再び思い出す不思議な読書体験だった。やっぱり『白銀の〜』読み直さないといけないなあ、うーんでもしんどいなあ…。
ファンタジーではあるものの、戦争が過去のことであるとは言えない現代にも通ずる人々の想いがたくさん詰まっているので、まさに今たくさんの人たちに読まれるべき作品だと思う。ひとつの戦争をとっても、それによって人生を狂わされる人、一筋縄ではいかない恨みや後悔、悲しみを背負わされる人、それぞれの視点で見え方が変わる。ひとりひとりに物語がある。それを改めて教えてくれる作品だった。