
川
@river1216
2025年4月9日

ユリイカ2025年3月号 特集=自炊――丁寧な暮らしからドカ食いの愉悦まで…食と生活の変奏
くどうれいん,
三浦哲哉,
上田淳子,
小原晩,
小林銅蟲,
山口祐加,
平野紗季子,
有元葉子,
樋口直哉,
玉村豊男,
白央篤司,
稲田俊輔,
谷口菜津子,
高山なおみ
読み終わった
そういえば読み終えていた。みんな"自炊"という言葉の定義に躓きすぎじゃないか?と思いつつ、どれもおもしろく楽しく読んだ。
いちばん印象的だったのは、三浦哲也『食べたくなる本』でのオリーブオイルの失敗に、有元葉子が指摘を入れたというところ。背筋がひんやりして、勝手に、竹刀を持った有元さんが三浦さんをペチペチ叩いている様子を想像して笑ってしまった。でも有元さんはそうやって正したい読者の姿勢を正してきた人なんだろうな〜とも思った。なんか読んでみよう。
難波さんの『死を炊く』も面白かった。
生命維持のための食事/自炊が過剰性を帯びることで本来の目的からかけ離れて自己破壊的に死に近づいていくさまは、真似しない方がいいに決まってるけど文学的にはうつくしく見えてしまう、それを美的に優れていないと断定していたのがなんとなくうれしかった。
稲田さんと小林銅蟲の対談も読み応えがあった。これのおかげで最近は料理するときに「イデア」を捉えつつ、稲田さん的にミニマルな方向に持って行ったり、反対に小林銅蟲的に過剰な方向に持って行ったりとあそべていてとてもたのしい。ただ、小林銅蟲的に料理をするのは大変なので、頭の中で終わることの方が多い。


